気狂いピエロ & 勝手にしやがれ

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上映中のゴダールcinéma2本。
 
学生時代、ヌーヴェルヴァーグ被れだった。
デザイン学校だったから、皆がそうだったし
友達とクラブ帰りの深夜のファミレスで
始発電車までゴダール、トリュフォーの
映画の話をしたり(青春!)。
若い時に観た映画を大人になった見直すと
当時は理解出来なかった部分が新鮮で再発見する。
 
 
 
ジャン=ポール・ベルモンドにいたってもそう。
ハタチ前の当時の私には彼の魅力は分からず
単に粗野な男くらいにしか見えなかった。
 
年齢を重ねると、アラン・ドロンの紳士な気品や
真逆のベルモンドの格好良さも、
どちらの魅力も素敵だなと気付く。
そして、今回改めてスクリーンでたっぷりと
ベルモンドを観てなるほどね、と思った。
母性本能をくすぐらせ、ベルモンドほど
人でなしで、女ったらしを演じさせたら
右に出る者はいないのでは。
驚く事に勝手にしやがれのベルモンドの歳は26歳。
なんだ、この仕上がった色男っぷり。
 
 
勝手にしやがれのミューズはジーン・セバーグ。
気狂いピエロはアンナ・カリーナ。
どちらかといえばキュートでガーリーなふたり。
なのに、ベルモンドと並ぶとグッと
小悪魔セクシーに見える。
ベルモンド・マジック!
 
 
 
気狂いピエロでアンナ・カリーナが海辺の中を
クルクルと周り、飛び跳ねながら歌うシーン。
「私の短い運命線」と歌いかけると
ベルモンドも「君の腰の線」と何度も歌い返す。
 
破天荒なピエロ(ベルモンド)と赤いドレスを着た
アンナ・カリーナのしなやかな動きの対極さ。
愛し合うふたりが無邪気で可愛くて、
アンナ・カリーナの声がまた良くて。
スクリーンで観れて良かった♡
 
 
 
どちらも9月上旬まで、
新宿K’s cinemaにて上映。
是非、どうぞ。
 
 
 
 

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